2023年芋年度のOIMOcafeが出店するイベントは、先週3月1~3日に行われた「品川やきいもテラス」をもちまして、すべて終了しました。
まだ焼き芋イベントが全国各地で開催されていますが、OIMOcafeはこれからに向けてしばし充電に入ります。
今一度、
美味しい焼き芋の焼き方や、おいもの品種によっての焼き分け方、瞬間冷凍など新しい技術との融合など、地味ながらより焼き芋の品質を高めたいと思っています。
他方、
さつまいも農家としては、すでに2024年度の栽培に向けて土作り、育苗が始まっています。
「苗半作」。
この時期の土作りと育苗がその一年を決めるといっても過言ではありません。
さつまいも作りの大切なポイントとなります。
ところで、
2023年を振り返ると、
おおよそ関東を中心にさつまいも栽培には難しい年になりました。
私が経験した事例を挙げると、
・シルクスイート等で、すが入るなど、生育障害が出た
・紅はるかでも、干し芋を作り際にシロタが多かった
・例年比べ、同じ焼き方をしても焼き芋がしっとり仕上がらなかった
・生芋の貯蔵性がわるく、選別出荷したもので痛みが生じることが多かった
以上のようなケースがありました。
埼玉だけでなく、茨城県産、千葉県産のさつまいもでも似た事例があったようです。
原因は未だ断定されていませんが、
2023年7月の記録的な高温と、雨が降らなかったことによる乾燥が原因だったと考えられています。
さつまいもの肥大成長に対し、根から水分養分が十分に吸収されなかったということでしょうか。
作物の良し悪しにとって積算温度も重視されます。
過去最高の猛暑日の日数だったことも、マイナスに作用したかもしれません。
かつて、干ばつに強く、米作ができない地に根付いたさつまいもですが、
許容限度を超える環境に耐えれなくなったのかもしれません。
来期の対策として、
・元肥の堆肥の調整
・新しい品種の導入
・地温を下げるシルバーなどマルチの使用
・適宜適時の潅水
等を準備しています。
しかしながら、
詰まる所、天候次第なのが難しいところ。
今年も負けじと、この地で美味しいさつまいもが作れるよう精進します。